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VAIOの失墜について考える・・(独自コラム) [VAIO]



私はPCはVAIOから初めて、ずっとVAIOユーザー。きっと未来もVAIOだ。
なぜVAIOが売れなくなってしまったのか、
ここで自分なりに意見を発したいと思う。A4ノートに特化してるが・・
マニアとして、あくまで自分がそう思ったっていう、個人的な意見になるけど・・

断言する!
VAIOの失敗は、光沢液晶の遅れと、GRの失敗だ!
A4ノートの最高峰と呼ばれる、VAIOノートの代表モデルだからだ。

私がXRを買ったその次の季節の2000年秋モデル。XR1F/BPだったと思う。
たしかこれに初めて、光沢液晶といっていいモデルが出たはずだ。
(その前のXRはサーフィエスだけど、光沢ではなかった)

それは他社より先に、映り込みはするけど、実にきれいな彩度の高いパネル
で、私もあぁ・・もう3ヶ月待ってれば、光沢な液晶だったのになぁ・・と
その当時、思ったものである。

やがてXRはGRシリーズへとフルモデルチェンジをして、その期待を大きく
裏切ってしまった。
XRは熱を逃すために後ろがせり上がり、通気を良くするのと同時に
キーを打つのにちょうどいい角度にせり上がり、両方の利点を生かした
すばらしいアイディアに満ちたデザインになっていた。
そして液晶のサーフィエスも独特の個性を放っていた。

しかし、GRは何故か最高峰のノートなのに、持ち運べるモバイルと称して
総じて薄型のそして非光沢アンチグレア液晶のノートとしてデビューした。
デザインもただ薄いだけ。VAIOにしてはあまりにも平凡だった。
ここで多くのA4、VAIOノートユーザーはガッカリしたはずだ。
ビジネスでは非光沢の方が喜ばれたりするが、一般的にVAIOといえば
家庭でOFFタイムに使う層が多いはず・・

そうしている間に、ウインドウズXP搭載のPCが発売になり、
一種の買い替えブームというか、95、98ユーザーのちょうど買い替え時期が
そのXPの発売時期に重なったように思う。
またつい最近PCをはじめたユーザーもこの時期辺りだろうか・・

一番大事な時期だったと思う。他社はここで一斉に光沢液晶をつけてきた。
VAIOが仕掛けた光沢に、他社はひらめき、こぞって採用し
何故かVAIOは、逆に非光沢への道に走っていってしまった。
見た目が華やかにみえる光沢勢は、売上はうなぎ上りとかして
逆にVAIOは売上を落としていってしまったのである。

その後、2年近くの月日を経て、2003年の夏にようやく全機種で
クリアブラック液晶と称して、やっとのこと採用してきた。
時既に遅し・・である。

GRは最初、3kgを切る最高峰のモバイルノートがキャッチコピーであった。
しかし、GRの最後のモデルは、光沢になり、後からテレビ機能をつけた
分厚く、4kgをはるかに超える、持ち運べない超重量マシンになってしまった。
最初のコンセプトから、180度のコンセプト転換である。
また最初はジョグダイアルを売りにしていたが、これも突然なくなり
後にAVボタンなるものが付けられていた。
後から緊急に取り付けたものだから、どうにも不恰好である。

GRが目指した方向が、まさに180度変った・・
ここに当時のソニーの迷い、VAIOをどうつくっていいかの迷いが見てとれる。

そして、2004年6月。VAIO第2章を掲げ、すべてのモデルが
フルモデルチェンジされた。
AVをもう一度見直し、DoVAIOで心機一転。新たなスタートとなった。
DoVAIOのソフトがまだイマイチなとこがあるが、
デザインは変った。とにかく今までどうしようもなかったのが
一気にスタイリッシュなデザインと化して、すべてが魅力的になった。
その前のバイオノートのZあたりから、
デザインの重要度を改めて考えはじめたに違いない。

昨年から大きく変ったVAIOだが、売上利益の点ではまだ貢献していない。
恐らく、XR導入時に買ったユーザーがまた買い替える時期、
次のビスタあたりで、またユーザーがVAIOを指名買いする日が来るような
気がするのだが・・
ちょっとした判断の遅れ、方向の狂い・・
改めて、ビジネスというのは、難しいものだなぁ・・と感じる。


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コメント 6

ahtoh

光沢液晶の遅れは本当に大きかったですよね。
僕の記憶では日立のPriusが出たときの衝撃が大きかったイメージがありました。
実際はどうなのかよく分かりませんが、XRシリーズの液晶は、液晶そのものが光沢というよりは、上に張ってあるアクリルパネル(?)が光沢感を出しているイメージがあったのですが、Priusは液晶のパネルそのものが光沢があったので衝撃的に感じました。
そしてVAIOでもこれをやってくれと切実に願っていました。
結局我慢しきれずに2003年5月11日にVAIO U101を買ってしまい、その直後に一斉に光沢液晶になってしまったときは愕然としました(笑)

デザインが変わったも、やっぱりきっかけはバイオノートZでしょうね。
発売当時としてはかっこよく見えたデザインも、何年も使っているうちにもう古臭くなってきていましたからね。
Fシリーズ、FXシリーズなんて、ずいぶん息の長いデザインでしたよね。
色が変わっただけで、形は全然かわっていなかったのですから。
おそらく多くの消費者は、決してかっこいいとは思わなくても、VAIOが欲しいということと、VAIOの割りにコストパフォーマンスがいいことに惹かれて買ったのだと思います。
by ahtoh (2005-08-17 10:36) 

はまちゃん

>ahtohさん
プリウスも光沢が自慢でしたね。飛び抜けてきれいだった印象です。
それでXRの液晶って日立製だったような・・そんな風にどこかでみたような・・
ちょっとはっきりとは覚えていませんけど・・

5月11日というと、1週間くらい後に夏モデルの発表だったのでは?
でもいつ光沢に変るかなんて、関係者でなければ、知らされないですからね。

F関係は長く引っ張りましたね。明るい紫から、徐々に濃紺に変っていった。
ホントそれだけですね。
カッコは良くないと感じつつも、VAIOブランドだからっていう所有感だけの
満足の為に買っていた人も多かったんじゃないかと思います。

またよろしくお願いします!
by はまちゃん (2005-08-18 01:16) 

arkstar

初VAIOは2001年11月に買ったFX90G(ソニスタモデル)でした。
あの当時SXGA+なんて出る液晶パネル他には無かったので、飛びついてしまいました(^_^;)
デザイン、確かにF系列ってずっと変わりませんでしたよね。
今のVAIOってデザインは良くなった、後はソフトだ(DoVAIOとかSonicStageとか)みたいな感じがします。
あと、CMのイメージ戦略でも迷いがあるのかなぁって思います(TYPE-Fだけは明快な訴え掛けなんですけど)
by arkstar (2005-08-18 08:25) 

ahtoh

VAIO Uは当初は春モデルとして3月頃に予定されていたと思いました。
それがなんだかんだで発売が遅くなって、5月3日に発売予定に。
ところがその直前になって、注文数をそろえることができなかったという都合で、5月11日の発売になったんですよ。
それから本当に1週間後くらいでしたね。
光沢液晶モデルが続々と発表されたのは・・・。
by ahtoh (2005-08-18 10:23) 

はまちゃん

>arkstarさん
高解像度の液晶いいですよね。今もそれほどは無いですし、もっと採用機種
が増えても良さそうなんですけど・・
ソフトが確かに・・ 私はギガポケットは使った事ないんですけど、話を聞くと
DoVAIOより使い勝手がかなり良かったようなので、DoVAIOを載せるに
しても、ギガポケットは残して欲しかったと思いますね。
by はまちゃん (2005-08-18 18:58) 

はまちゃん

>ahtohさん
そうですね、そういえば、Uはあれっ?遅れたんだ・・って当時記憶してます。
それで発売して、1週間後には欲しかった光沢がみんな採用されてるとなると
なんとも・・・・ ですね。
by はまちゃん (2005-08-18 19:03) 

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